恋しい・・・

あれから2回SHOCKを観た。この短期間にいつになく贅沢な詰め方。いつもなら、初見のダメ出し気分もすっかり抜けて、私の脳はウッハウッハのSHOCK狂騒状態に完全突入してる頃だ。しかし・・・・・・・・今回の私はちょっとオカシイ。ここへ来ても、どうにも・・・どうにもテンションが上がらないのだ。もちろん、その場その場では楽しんでいる。キラキラスターの光一や武将の迫力や、光一とMAとの掛け合いや女の子とのスキンシップ、目の覚めるようなフライングや緊迫のラダー、etc...考えてみれば、見所は山盛りと言ってもいい。・・・しかし・・・どうにも私の集中力が今いち途切れがちなのだ。


その理由は、じっくり考えると細かく痛烈なダメ出しばかりになりそうで・・・面倒臭いんだな、もう。 うっすらボンヤリと考える事は、ようするに、萌えが足りないって事。
以下は、面倒臭いと言いつつ、やっぱり漏れてしまうダメ出しと、言ってもどうしようも無い思い出話。





とにかく光一が痩せてしまっている。これだけで、逞しい光一が何より好きで、痩せた光一がツライ私にすると、萌えは簡単に7〜8割減になる。例年なら今頃はジャングルや黒タンクの胸板に鼻血ダラダラな時期な筈なのに。後半は痩せるの仕方無いけど、まさかこんなに早いなんて。 まだ一度も鼻血出させてもらってないよ? このガッカリはとてつもなく大きい。


物語も、演出も、重点がどんどん私の好みから離れた方向に進んでいる。・・・本当に申し訳無い事を言うけど、光一の伝えたい、『人は何の為に走り続けるのか』だっけか・・・私にとっては正直、F1の話と同じくらい、どーーーうでもいいんだな・・・(涙)。


最初イイかな?と思ったキャストの粗もだんだん目立って鼻についてきた。まりかちゃん・・・あなたアイドルっぽく可愛いから良かったのに・・・。一生懸命「自分を捨てて、役に入り込んで、思い切り喚いて、鼻水もかまわず嗚咽して」という、“体当たりの熱演”が、私にはどんどん辛くなってきた。“女優魂”みたいの、私は全然求めて無いんだけど、本人は目指したいのか・・・。


まりかちゃんだけじゃなくて他の皆も、光一含め全員が、怒鳴ったり喚いたりのシーンでそれぞれが競うように大声を張り上げて続けていて、本当に耳がおかしくなりそうになる。もっと強弱つけられんもんなのか。・・・まあ、客観的な演出家が居ないんじゃ・・・。(この点を掘り下げ出すととんでもない事になるのでヤメ)


良くなった所も確かに色々あるんだけど、それよりも失った物の事ばかりを考えてしまう。
今目の前で真剣に演じている演者達を前にして失礼だとは思うんだけど、彼らを見ていれば見ている程思いを馳せてしまうのは、過去の突き抜けた爽快感。理屈抜きの高揚感。そして甘美なる陶酔。 


鯨くんや大竜くん達は今頃どうしているだろう・・・。番町皿屋敷の伊右エ門はセクシーだったなあ・・・。いきなり新撰組もカッコ良かったし楽しかった。ジャパネスクショーのド迫力は圧巻で、毎回血が沸き立ったわ。
曲もこの一曲で12000円払える!という萌え曲があった。最初の「アンダルシア」とか、客席からどよめきと萌えの波動が凄くて、帝劇が燃え盛るようだった。エロティックに腰を振りながら甘く歌う「どうなってもいい」は私の中で伝説。「ソーヤン」の生シャツはだけby女ダンサーを間近で観た日には、鼻血とヨダレが止まらんもんだった。


あの頃はもっと王子@帝劇を売りにしてて、客席最前列を光一が歩いたり握手したり、天国の白いバラを手にした真っ白王子な光一が、一人の客を選んで「君に・・・」と渡してあげたり。ショータイムもあって、最後には必ず何もかも憂さの晴れる最高の気分で、飛び跳ねるように帝劇を後にした。


まあ、それやこれやは、だんだん光一に任されて光一色の濃くなっていく中で、自然と無くなっていくのは仕方の無い事だと思う。「光一の成長とやりたい事の為なら」と涙を呑む事にしたつもり。・・・とか言って、本当はあんまり納得してないけど・・・(しつこい)。


でも、そうやって光一色のSHOCKになってから、ある面から見れば完成度が凄く上がって、しかし私みたいなミーハー好き目線からすれば寂しい内容になってきて、これも時の流れよ・・・と気持ちを抑えていた頃。全然別の次元から、そんな私のモヤモヤを一気に取っ払って、新しく甘美なる萌えの世界へとドッカーーンと連れてってくれたのが、リョウの登場だった。


トウマごめん・・・。今回私は、トウマを観ながら、リョウの事ばかりを想ってしまうんだ。トウマがダメとか言ってるんじゃない。彼は彼なりにイイとこあると思う。けど、トウマが過去のリョウと同じセリフを言う度に、同じ振りを踊る度に、どうしても思い出してしまう。あの甘く切ない瞳を。美しい涙を。狂気の刃を。
・・・正直、もう私は2回目の観劇からこっち、リョウシックで仕方がない。言ってもしょうがないんだけど、あの2005年1月のリョウに会いたくて会いたくておかしくなりそう。もう会えないのに。2006年のリョウですら、前年のリョウでは無かった。あの頃のリョウは、今の亮の中にも全く残っていないかも知れないのに。あ、自分で書いて落ち込んだ(涙)。・・・そう、もう会えないんだよな、あのリョウには。そう思うと、本当に辛い・・・。




・・・こんな思いを心の隅に抱えながら観劇するのは、とっても勿体無い事だと思う。そんなモヤモヤを払拭してくれるような新しい刺激が欲しい。それは、自分の中の意識改革なのか、舞台上での何らかの進化なのか、はたまた超良席で観るとか?(苦笑) そんなんだったら観るなよって気もするけど、苦しさやモヤモヤがあっても、それ以上の楽しみがあるなら観るのはやめられない。モヤモヤは溜まるけど。

・・・とか、さんざんクダ巻いてた割りには、次観たら何の事は無い、自分の体調や気分の周期のせいだったりしてな(苦笑)。だったらいいな。晴れないウダウダをここに書くことによって少し気持ちを落ち着けて、新しい気分で臨めるようにしたい。もう少しマトモに今回のSHOCKに向き合った感想とかも書きたい気持ちはあるんだ。
次の観劇で、今期のスタンスをほぼ決める事になると思う。