若冲と江戸絵画展〜東京国立博物館〜 8/8

評価:★★★★★

(※若冲のみの評価。他作家は除く)


はてなダイアリーでも前々から押していた、「プライスコレクション 若冲と江戸絵画展」に行ってきた。
恐るべし伊藤若冲。最高だ・・・(汗)。構図がどれも圧倒的。この迫力。溜息が出る。カッコイイ!! 今まで彼を知らなかった自分が惜しい。


大胆かつ繊細。ロマンチックでドラマチック。 ウィットと小技が効いていて、どこまでも粋! 力強く鮮烈で、それでいてどことなく艶かしく、心を惹きつけてやまない、激しく高揚させるような迫力と魅力。
絵に出合って恋するような気持ちは久しぶり。私は彼の描くハートの尾羽の白鳳になって、彼の描く雄々しく凛々しい漆黒の軍鶏に恋をしたい。


今回は西洋の収集家ジョー・プライス氏所蔵の伊藤若冲作品が最大の呼び物だったけど、近い時代の他作家作品も多くあった。どれもそれなりに良さはあったけど、若冲はずば抜けた別格。館内の混みようと全展示品の多さから、若冲鑑賞に大して時間をかけられなかったが、今思えば他作家は全て削っても、若冲は一点一点時間をかけて味わうべきだった。今回はそんなに数多くはなかったけど、絵描き三昧の人生を送った彼だもの、作品を集めたらさぞかし凄い量になるんだろうな。いつか若冲個展を思う存分じっくり観たい。


後ろ髪引かれながら、せめてと買った冊子「週刊 日本の美をめぐる」の特集本を、帰りがけ電車内で熟読。どこまで見つめても発見がある、緻密で壮大な魅惑の芸術。惚れた・・・!!


●「若冲と江戸絵画」展コレクションブログ http://d.hatena.ne.jp/jakuchu/20060802
●「若冲と江戸絵画」展オフィシャルサイト http://www.jakuchu.jp/