ドリームガールズ 3/4,3/9

http://www.dreamgirls-movie.jp/top.html


評価:★★★★★


あんまり素晴らしかったんで2回観た。問答無用の大迫力スーパーエンタテイメント。コーラスとリズムとソウルの洪水。声のジェエットコースターに乗っかってびゅんびゅんグルグル回されてるみたい。


私の物心つく一世代前のアメリカの音楽シーン、モータウンの物語。でも、プレスリーとかJ.Bとかジャクソン5とかシュープリームスとか、私もその雰囲気を知ってる偉大ミュージックにまつわるものが、色んなアレンジやジョークで散りばめられてて、凄く笑ったり、ほ〜そうだったのかと感心したり。私の中での最高のカリスマ・PRINCEの真似か?とも思える歌い方をエディ・マーフィーがしてたとこもあったけど、あれはそうだったのかしらん?


観た1回目は、とにかく声とショーのきらびやかさに圧倒されてクタクタになって、訳分からない興奮が体内に渦巻き続けたんだけど、2回観終わって少し冷静になった今、私の心の中に一番残っているのは何だろうと考えてみた。
何といってもジェニファー・ハドソンのド迫力声には圧倒されるし、エディ・マーフィーの達者な熱演にもビックリだし、当時の音楽やファッションやショーの素晴らしさにも震えるくらいゾクゾクしたけど、一番は?と言われたら・・・


ビジュアル至上主義の私としては、やっぱりビヨンセの美貌、だな。後々まで心に残って、考えると一番ワクワク、ゾクゾク、うっとりするのは。HPに「端正さとエキゾチックさが奇跡的に融合した美貌」とあったけど、まさにその通り。“女神のような”とか“絶世の美女”というのは、彼女のような人の為にあるんだと思う。美しい人は、どんなに厚化粧しても、その美しさはいよいよ神々しく増すばかり。太いアイラインで目の上にギラギララメ塗ってたの素敵だったなああ〜〜。かと言って、素顔もやっぱり可愛らしくて美しいし。そのまま手を加えなくても、あるいはどんな風に料理しても、いかようにも美味しくなる素材の素晴らしさ。


だから、劇中では少々悪者にされていたプロデューサーだけど、私は彼に物凄く共感した。彼がビヨンセの美しさを前面に押し出してディーバとして祭り上げ、彼女をクレオパトラ役にして映画を撮りたいと言っていたから。私も、クレオパトラな彼女を観たい!!と痛切に思ったもん。彼女が様々に着飾って撮った大量の写真が高速で流れたけど、あれ一枚一枚ゆっくり観たいよ〜。


彼女は顔も絶世だけど、腰フェチの私が絶対に逃せないのが、彼女の美腰と美尻。以前Mステに出てた時から確かにあの腰には目をつけていたんだけど、あの時は丸々と健康的な女の子って感じだった。あれもあれで可愛かったけど、この映画の為に10キロ減量して、すっかりモデル的ほっそり美女になってみて改めて、その腰の美しさが際立った。
体のラインがばっちり出る光沢生地のスリムなドレスなんて着てると、ウエストがキュっと締まってて、そこからま〜るいハートみたいなお尻がよく分かって・・・それが左右に揺れるセクシーな美しさときたら! 本当〜に素敵。あのお尻と腰回りは何時間でも見続けてられる。このお尻の立体感は、日本人には絶対無いものだよな〜。


この映画に溢れるパワフルな歌唱にしても、ビヨンセのお尻にしても、漠然と思ったのは、黒人には何をどうしたって適わんわ・・・!って事。こんなソウルに憧れて目指した日本人はいっぱいいたんだろうけど、もう血の濃さと魂の根源が違うんだなと。現在私が日本で目にするラップとかソウルな歌とかダンスとか、黒人由来とされているものが、いかに日本人的に日本人らしく大人しく作り変えられた別物かという事が、よ〜く分かった。別にそれが悪いものだとは思わないけど、黒人の彼らと同じ土俵で同じ部分を目指して争うのは、全くの無駄だわ。日本人は日本人で、日本人の得意な分野頑張ってこな=3


あ〜なんか、今すっごいPRINCE聴きたい。彼のソウルフルな歌声にゴリゴリに浸りたい。「パープルレイン」DVD借りてこよっかな〜。