「レオナルド・ダ・ヴィンチ―天才の実像」展〜東京国立博物館 4/5


評価:★★☆☆☆



2つ★にする程しょうもない内容でも無いんだけど、感動体験としては3つ★には今いち届かない。
理由の大半は、こういう形式の展覧会である事を予習せずにいた私の見込み違い。ダ・ヴィンチの筆さばきや体温みたいな物が感じられると勝手に期待していたところ、当てが外れたという自己都合だけど。

  • ひどい混雑。壁は何とか見れたが、低いガラスケースは諦めた。
  • ダ・ヴィンチの生の絵は「受胎告知」のみ? その他の図やデッサン等は、ほぼ印刷。
  • 設計図を元に作った模型等も普通の他人の作。かなり素人っぽいレリーフとかには苦笑。
  • 音声ガイドの番号札の設置が不親切。順路から死角になる所に貼ってあったりして、札を探して無駄に歩かされた。

表題の通り、ダ・ヴィンチという多彩な才能を持った天才の実像を、様々な角度から検証するという事はできていたし、そこは興味深くもあった。でも、肉筆の「受胎告知」以外の、展示会場に居並ぶ誰かが作った検証模型や図説って、わざわざ人ごみの中立ちっぱなしで足を痛くしても、肉眼で観るべきものなのか?という気持ちはどうしても残った。
私ならこういったものは、本で読むか、TV番組など映像の解説でゆっくり観た方が、より深く楽しめるだろう。最後の映像コーナーで観た「受胎告知」の視覚トリックとかは、凄く面白かったし解りやすかったもんな。


まあ、去年作った割安になる年間パスポートを使えたので、お金を無駄にした感は無くて良かった。期限の切れる8月までにあと一回は良いものを観たい。