Endless SHOCK DVD 〜History of SHOCK〜

ぷはーーー。なんつー濃さ! 反則だ。待たせて焦らして飢えさせといて、与えてくれる物がこんなに濃くて熱いものだなんて。濃厚すぎて胸焼けおこしそう(苦笑)。 まだDisk1,2まで見れない。とりあえずHistryだけでお腹いっぱいだわ。これを少し咀嚼してから、本編は見よう。


内容は、2000〜2005年の全てのSHOCKの映像をスタジオで見ながら、光一がその作品についてのエピソードや想いなどを語るもの。38分くらいかな。これがもう、カニミソ山盛りかっていうくらい濃い。 
映像は、まさにお宝映像総蔵出し。本人も言ってたけど、こんなにあるなら出せよ!っていうくらい、ヲタ垂涎のものばかり。その時々の光一を見ると、途端にその頃の事や気持ちがフラッシュバックする。あんなシーンもあったな〜。こんな曲でも大騒ぎしていたな〜。ひとつひとつ、色んな事が止めどなく思い出される。2000年からの光一が、その時々に命を燃やしながら作り上げた渾身の舞台記録。感無量だ。 これは是非、歴戦を共にした光一ヲタ達と、映像とパンフ交互に見ながら夜通し語り合いたい。3連徹夜くらいしないと終わらなそう。


その映像の流れるスタジオに座っているのは、どこの貴族かと思うような光一。 撮影用にばっちりキメたドウモトコウイチヘアー(襟足ロングVir.)と、微妙に立てた襟が、高貴にして端麗な容姿を引き立てる。(痛い表現モードは継続・笑) 
いつもながらに現実感が無い人だ。架空の話の中の、「舞台に命を懸ける若き天才プロデューサー」みたいな風格。なんだけど、口から出るのは、せっかちな人にはさぞかし苦痛だろうと思われる、光一独特の焦れったくなるようなテンポの語り。 でも光一舞台にハマりこんで見続けているヲタにとっては、不器用で普段言葉少なな光一が、体の奥から一生懸命たぐり寄せて伝えようとする、その言葉のひとつひとつが、深く深く心に響く。
雑誌等で既出の話でも、こうやって光一の口から直接聞くと、微妙なニュアンスが伝わるもんだな。伝えたいキモはそこだったのか!みたいな。喋り上手じゃないだけに。 今まで漠然と疑問だった事とか懸念していた事が、一気に綺麗に整理された感じ。 光一の目指すところも、今までやってきた事も、やっぱり間違っていないと、「おおむね」そう思えた。(まーそりゃ細かくは色々あるさ・・・苦笑)
以下、これでも必死に絞ったポイントを書き留めとく。


■00年11月2〜26日 『Millenium SHOCK』(全36公演)
  • やっぱし本当に本当に、ドタバタで大変だったんだ。この痩せ方。初日に振り付けできてない曲が2曲、電車のセット動かす人も決めてない事に気づいただなんて。
  • そんな中、やっぱりヒガシは頼りだったのね。この頃はヒガシもまだ光一に壁作ってて、光一が一方的に尊敬してるって感じだった。この時スタッフや出演者を影の座長的にまとめてくれたヒガシの姿を見て、ジャニ舞台の帝王学みたいな物を学び取ったのかな。
  • ミレショは「原点か」との質問? それに対して言葉を迷いながら言った、「お祭り的」「特別なもの」という表現は、至極的確だと思う。私としては、全ての始まりはやっぱり「MASK」だと思うんだけど、それは「SHOCK」のくくりでは言えないのね。残念。ちょっとでいいから、映像観たかったな〜。


■01年12月1日〜02年1月27日 『ショー劇 SHOCK』(全76公演)
  • ああ、「幻炎」だ。コレ大好きだったな〜。年またぎで忠臣蔵新選組やったのか。ハムレットも白鯨も! なんて盛りだくさんで贅沢な舞台だ(汗)。郷愁も含めてだけど、どうかすると、今のSHOCKがメッセージを追求するあまりに、単に説教臭くてつまらない舞台になってしまったんじゃ?という気さえしてくる。 この問答無用のスペクタクル。この頃はショータイムもあって、舞台の後は毎回、興奮で飛び跳ねるようにして帝劇からの道を歩いた。これもこれで、アイドル堂本光一にしかできない、最高の舞台だったよ。
  • ロープ吊りぐるぐるやリボンフライングなど、アクロバティックなものが日々どんどん加わっていって、帝劇行くたびに度肝を抜かれたものだった。「こーちゃんがどんどんスーパーマンになってる!!」って、叫びのメールを毎回送ってたなー。 光一が技について「どんどんエスカレートして」って言ってたの笑った。肯定的に言うと「レベルアップ」なんだろうけど、私も「エスカレート」がぴったり来る(笑)。
  • サキホ姐さんがいる。悪魔の子、チビ亮も!!この頃の彼は、あの目がピカーンのラストをどう思っていたんだろう(笑)。
  • 体力的にキツくなって「自分の体(のメンテやケア)をちゃんとやらなアカンねんな」って思った話。「ちょろっと少しは」なんて言ってるけど、凄く思ったでしょ? 何かこーゆーとこ素直じゃないっつーか。自分のマジメな努力みたいなとこ、隠したがるんだよな。
  • 1人2役で、ジャニーの不可能脚本を実現するの、理屈っぽい光一にはさぞかし大変だったろうな。SHOCKの歴史は、ジャニーの「天才的な思いつき」(苦笑)との闘いの歴史でもあったんだっけね。


■02年6月4日〜28日 『ショー劇 SHOCK』再演(全38公演)
  • 見覚えある映像と思ったら、DVDになってたやつか。また見返したくなってきたぞ。あれもスパッツとフライングハーネスだけのエロい楽屋映像付いてたな〜。
  • 金髪が眩しい。この頃の光一は本当に、どこからどう見ても一転の曇りも無い、完璧なる美の塊りだったな〜。もちろん今も美しいけど、この頃の肌艶と張りは、この若さならでは。
  • 鯨がすごい激しくグレードアップされたんだっけ? あれエキサイティングだったなー。今でも意味はよくわからないけど(笑)。
  • 本人談の通り非常にショーアップされたジャパネスクショー。「ギュっと詰まってドーン!と打ち出す感じ。・・・わかんないか(笑)」 ううん、わかる!すごいわかる(笑)。
  • 黒髪の兄貴ラブ。光一のまっ黒髪は珍しくて、ほんと少女マンガみたいだった。
  • カツンがいるー。この頃は・・・だったなー。
  • リボンフライングとか片手ロープぐるぐるとかって、自分で開発したんだ!!? おい〜(汗)。凄いと思うけど、大丈夫かよ?(汗) もちろんプロが検討して仕上げるんだろうけどさ。頼むから、あんま無茶しないでくれよー!
  • 足の怪我について。どれだけ多くの人が自分を支えてくれているのか実感した大きな出来事。でも「絶対に繰り返したくない事」。そうだよね。あの鉄の涙腺の光一が、初日は最後に舞台で泣いたんだもんね・・・。大きな経験だったね。


■03年1月8日〜2月25 『「SHOCK 〜is Real Shock〜』(全76公演)
  • 今度は金髪兄貴だったんだ。これもカッコよかったなー。よく考えると笑えるんだけど(笑)。舞台だから許される扮装だ。
  • この時もカツン。いたのねー。何故か私、亀とやたら目が合って見つめあったりしてたなー。
  • 相手役は斗真! 爽やかで滑舌もアクロも凄く良かった。
  • ジャパネスクは途中から「月夜」がが追加されたんだよな。ヲタの声届いてる!って感動した一件。
  • 布を脇で挟んで肩と肘で突っ張って飛ぶフライングって、そんなにキツイもんだったんだ。軽々やるから「キレイ〜」とかしか思ってなかったよ(必死に見えない方が嬉しいんだろうけど)。 腕の酷使で筋繊維が切れちゃって、スタッフに「やめれば」って言われたけど「ヤダ!」って拘ったって。そういう頑固なとこ、ちょっと疑問だったけど、「『やれるもんなら真似してみなさい』という部分を自分の中で持っていたい」という言葉で納得した。階段落ちにしても、ヲタはただ心配で、光一がどんどん暴走してるみたいに見えて外野で騒いでしまうけど、光一なりに、只の負けん気だけじゃなくて、ちゃんと計算された上での信念とプライドを持っての取り組みなんだね。納得です。
  • 2幕のショーをグレードアップする事で、ショータイムを無くした。観劇が「ショータイム目当て」になってしまうんだったら、その全てを本編に入れ込みたい。劇中でお腹いっぱいになって欲しいという、光一の気持ちは分かった。でもここはちょっとまだ全面同意はしかねるな。 ショータイムってアイドルのおまけみたいに思ってるかもしれないけど、これはこれで素晴らしいもんだよ。本編の余韻も大切だけど、そのメッセージが切なければ切ない程、理屈抜きで気持ちを入れ替えられるショータイムの効用って素晴らしい。それは決して本編の「毒消し」(苦笑)なだけじゃないんだけどな。ショータイムはジャニ舞台の醍醐味だと思ってるんで、私は今でもやって欲しい派。


■04年2月6日〜29日 『Shocking SHOCK』(全38公演)
  • この時からだっけ?自分で階段落ち始めたのは。あれはショックで、私もやめてくれって嘆願のメール送ったりしたな〜(あいたた)。この時の殺陣の敵役の、赤毛の般若、めっちゃカッコよかった。誰がやってたんだろう。
  • ずっと改良を加えていったそれまでのSHOCKの完成形。確かにそうだね。矛盾をなくしたり整合性を求めるという点では、行き着くところまで行ったという感じ。ジャニー流に、なんでもかんでも荒唐無稽方向だったら、いくらでも無限だけど。
  • 今となっては去年亮が演じたリチャードが私のベストだけど、これは光一もやっていたんだな。光一のリチャードはホント憎たらしい悪者って感じだった。これを演じてて「やればやる程気持ちよくなる」って光一が言ってたのがビックリ! 自分の愛する人を騙してまで自分のものにしたりとかっていうのが「そりゃあ気持ちよくなりますよね」「心の奥からセリフが出てくる」「バーンて弾ける感じ」。おおお・・・萌え!!!そんな悪役、これからもやって!!
  • 最後の挨拶代わりの「薄荷」は前年からの繰り越しだったっけ?これ好きだったなー。うっとりと聞き惚れたわ。重たい内容やメッセージも清々しく浄化される感じ。やっぱり最後にこういうの欲しい。


■05年1月8日〜2月28日 『-endless- SHOCK』(全76公演)
  • 今までと全く違うものを1からというのは物凄いチャレンジだったと。ホント、あんなに時間が無い中、これだけのものを作り上げた事は、本当に心から尊敬する。「堂本光一の作品」と言い切れるもの。そっか、そういう拘りも意味があるよな。
  • 改良を重ねるSHOCKだったから、「これからどうすんだ?」って感じだけど、今までもずっとそうだった(だからこれからもどうにかなる)。 修羅場をくぐり抜けて百戦錬磨になった男の自信が眩しい。よく口にする「とどまってしまえばそこで終わってしまう」っていうのは、そういう自分の経験によって築いた信念だったんだね。ずっとそうやって多くの事を体で学んできて、ここで守りに入ったら成長止まってしまうという。だから上を目指して走り続けるんだと。分かっているようで、よく分かってなかったわ。
  • 命を預けて全く怖くないフライング。(スタッフと)それだけの関係を築ける事ってなかなか無い。その中にいられて幸せ。・・・うん・・・素晴らしいね・・・(しみじみ)。
  • SHOCK良さとは、「何が何だか分からなくても、スゲーな、面白れーなと、感情を揺さぶられるものがある作品」。『・・・と言える事』を目指していると付け加える事を忘れない(笑)。そこに、「とどまる事」を「(ここまでで良いと認めて)終わってしまう事」とする光一の、くどいまでの拘りが見てとれる。ホントにしつこい男だな・・・(苦笑)。絶対諦めない粘り強さ。大きな物事を率いていく為の必要条件を、やっぱりこの人は備えてる。
  • スタッフや共演者が1つになって、同じところを目指して同じペースで突っ走れる場所というのは凄く気持ちいい。無限の可能性が出てくる。「SHOCKに関われて良かった」と言って貰える事が一番嬉しい。・・・こんな座長にこそ付いていきたいと思われるのは、当然の事だな。
  • さんざん真面目に語った後で、急にくだけた調子で「・・・ま、SHOCKはそんなカンジ?ウッハッハ(笑)」。・・・素敵な人・・・!!!





・・・はああ〜3。ヒストリーだけでこんだけかかった(汗)。疲れた。今日はもう打ち止め。メイキングは次回。楽しく萌え語ろう。