漫画『DEATH NOTE』全12巻


評価:★★★★☆



先週末、家に缶詰状態で、2昼夜かけて完読した。ソファに転がって、上向き→横向き→うつ伏せ→腰掛け→正座と、様々な姿勢をローテーションしながら、手と目は漫画から離れない。身体痛かった〜(泣)。今でも腰痛残ってるわ。
本当は一日1〜2冊ペースくらいの予定だったのにな。・・・って、最初からそんなの無理くさいとは思ったけど・・・。 全巻目の前に揃ってて、しかも家族がいない一人きりの夜に、お楽しみを途中でやめるなんて節制が、欲深い私にできるわけがない(苦笑)。どうせ誰にも会わないんだ。風呂も入らず、頭もボサボサ、トイレも最小限、お腹が空いたら手近なお菓子をつまみつつの、自堕落至極な2昼夜。・・・楽しかった・・・!!


いや〜綺麗な絵の少年漫画はいいなあ〜。少女漫画とは一味違う男のカッコ良さが、ちょっとした姿勢や顔の角度やコマ割りとかで表現されてて。絵のうまい人の描く綺麗な男は、本当に萌えられる。服や小物のセンスも良くて、少女漫画とはスピード感やスケールが違うし、色々と少年漫画の良さを見直したって感じ。
ただ、女としては描いて欲しい感情の部分だとかエピソードとかが食い足りない所は確かにある。エエ?そこ省いちゃうのおー??みたいな。まあ、それがあるからこそ、あまたの二次創作が栄えるんだろうなあ・・・(笑)。


キャラもそれぞれ立ってるし、脇キャラファンも多いんだろうなあ。2ch.でチラっと「デスノ」で検索してみたら案の定、スレタイだけでも爆笑ものがいっぱい(笑)。これは暫く退屈しないぞ・・・。



カテゴリで[光一]と[一般エンタメ]を並べた理由は、光一ヲタならば分かるはず。カタミーに言われるまでもなく、方々からその噂は聞いていた。主人公の夜神月(やがみらいと)は、光一にソックリだと。その部分はもう本当に、期待以上だった。


ただ顔が似てるとか雰囲気が似てるとかいう程度ではない。作者の思い描いている骨格が、光一と酷似している。 シュっとした輪郭や鼻筋、鋭い目、うつむいてサラ髪が顔にかかる様子などは当然ウリ似として、意外だったのは、私の大好きな首筋や肩の逞しさや、胸筋の張り具合や、物思いにふける姿勢などまでが、光一と重なる事。 違っているのは、肩幅と身長と脚の(自粛)くらいだろう。


頭脳明晰でスマートで、負けず嫌いで、情熱を秘めて行動するところも、光一と重なる。裏読みやかけひきばっかりなところも萌え。 しかも彼は女にモテるんだ! 月が女と絡むとこは、最高に萌えた。ミサとの最初のキスシーンなんて、顔隠れてるけど光一そのものだもん!


最初17歳で登場の時は、まだまだ可愛らしい善良な少年という感じなんだけど、デスノートを手にしてから、どんどんワルくなればなる程、ずる賢くなればなる程、目つきが鋭くなって、その表情は光一にそっっっくり(笑)。社会人になってからの悪辣ぶりなんてもうホントに、光一があんなだったらどんなに素敵か!


ただね、そんな素敵な悪役だった月が・・・




★以下、重要ネタバレあり★



私は最後まで、格好良く死んでもらいたかったなああ〜〜〜〜。


ラストはどうしても気に食わない。あそこまで無様にする必要性も必然性も、全然理解できない。 私には、まるで読者の裏をかきたいが為に、一番萌えになる筈のキモ部分を削られたとしか思えない。
そんな筈は無い、きっと最後にどんでん返しが来るんだと思い続けて、最後までそれが来なかった時の虚しさよ・・・。まあ、おかげで、2昼夜どっぷりハマったデスノワールドから未練無く抜けられたけどね。結末を抜かしてそれ以外では、さんざん萌えさせてもらったし。


でも惜しいなあ・・・これでラストがキラがめちゃくちゃカッコイイ最期だったら、この漫画は私の「新世界の神」になったのに。だから評価は作品として★4つ。光一重ね萌えの点だけでは★5つ。光一ヲタにマストな漫画な事だけは間違いない。


月以外に好きだったキャラはメロ。傷顔ワイルドで、カッコイイ! Sだけど実は情があってイイ奴って気がする。
嫌いだったのはニア。とにかく生意気で陰湿でムカつく!蹴りたい! 私の愛する月を無様な死に至らしめた恨みは大きい。