フィギュアGPファイナル

高橋大輔、銀メダルおめ!!
メダルの色は僅差で銀にはなったけど、私の中では十二分に金をあげたい。点数では僅かに負けたけど、勝負には完全に勝った。一番の強敵であった自分に打ち勝った! そんな風に見えた。


いい顔してたな〜。演技中も後も。挑戦的でやりがいに満ちて、演技を楽しんでいるような表情。昨日のショートよりずっと楽しそう。もちろん昨日は昨日で素晴らしい出来だったけど、作品の世界に浸りきる「ノリ」という点では、今日の方が断然雰囲気があった気がする。金を獲ったランビエールは私も大好きだけれど、彼の王者的風格の演技であれだけ沸いた場内を、直後に今度は圧倒的な独自の魅力で大輔色に塗り替えた彼の力は偉大。


つねに謙虚で向上心を失わない彼なので、演技後のインタでは例によって自分へのダメ出しをしてたけど、その表情にはやりきった満足感を感じた。一時は「ガラスのハート」とか言われていたらしいけど、すっかり抜けたんだね。「日本、不動のエース」というキャッチフレーズがぴったり。


今期のショート「Hip Hop版 白鳥の湖」は、凝縮した大輔の魅力が詰まっている、世界に誇るべき革命的な演目だと思う。初披露の時は今よりずっと荒削りだったけど、誰も見たことないような衝撃的な内容で、本当に度肝を抜かれ、一気に血圧上がったもんだ。フィギュアでこんなに血沸き肉踊らせてくれるなんて。カッコイイよ大輔。そんな大輔を生んだ日本も凄いよ。愛国心がドドドっと盛り上がった。
ファイナルでは是非ともその熱狂的なノリを観たかった気もするけど、ここは失敗の許されない最後の戦場。勢いだけで浮わつかないように慎重に滑ったのは正解だと思う。


これを激しく踊る(滑るというより踊る)彼を観てると、長年のPRINCEファンの私としては、どうしても殿下をホーフツとしてしまうところがある。彼もガラスのハート度では他の追随を許さないものがあるからねえ。やっぱり繊細で感性豊かで才能に溢れてて、そんな自分へのプライドが高いからこそ、こうやって研磨された素晴らしい作品が生まれるんだなあ。


大輔はまだ21歳でしょ? この歳ですでにここまでの事を成し遂げてるって凄いよな。今回一位になれなかったのは残念だけど、一度頂点を極めるとその後のモチベーション持続がなかなか大変と聞くから(ランビエールしかり、ミキティしかり)、次への課題を残したというのは、観る側にとっては楽しみ持ち越しとも言えるかもしれないもんね。
でもやっぱり、次回こそは表彰台の一番上で感動の涙に咽ぶ大輔を観たいもんだなあ・・・!


ちなみに今回別の意味でかなり萌えてしまったのは、過去振り返り映像でコケた時の大輔の哀れでソソる風情と、今日の演技後のモロゾフコーチとの絡み(絡みって・・・)。やっぱその手の魅力のあるコだな〜と思ふ。・・・フフ〜♪