Around40 第9話 6/6

今期ハマって楽しみに観てるドラマその2。
同年代の私には、3人のアラ40女達の一人一人、それぞれに共感する部分がある。時に深く頷きつつ、時にアイタタと突かれつつ。そうそう、この年代の女って色々と大変なのよねえ〜。


彼女らを取り巻くドタバタは、写実的に描くとどんどん痛々しく深刻になりそうだけど、そこを竹内まりやのフワンとした歌に乗せて、半現実的マンガチックに、明るくつないじゃう所がイイ。この役をこんな風に可愛げある女性に演じられるのは、天海祐希の特性かな。


ただ、脚本家も同じアラ40女性なのに、感覚のズレを感じるところもある。私から見ると、男女の力関係の感覚が少々古いというか・・・。この年代の女の大変さを描くのはいいんだけど、女性が男に対してへりくだり過ぎてない? 微妙に男尊女卑的に感じてしまうのは、私がエラソーな女すぎるんだろうか。


松下由樹演じるミズエと夫の関係なんて、もっと一世代か二世代上って感じ。あんな憎々しく高圧的な旦那に怒鳴られたり嫌味言われても撥ね付けずに、「はいはい」とか、「ちょっとくらい手伝ってくれてもいいじゃな〜い」なんて、よく言えるな。舌打ちされながら「仕事は許してやるけど家事は手を抜くな!#」とか、何様? 家の決まり事は全部旦那が頭ごなしに言いつけてる感じだし。働きに出るのだって、家計の為にもなるのに、なんであんなにヘーコラしなきゃいけないわけ?


それはお話の展開としての必要事項かもしれないし、前回で一応の仲直り(?)になったようだけど、なあ〜んかまだ私には気持ちが悪いんだな。お互い忙しい朝に、旦那のハンカチ両手で手渡してあげたり、それにボソっと「ありがと」って言われただけで幸せそうにニコニコなる妻って・・・まるで、「ご主人様」と「メイド」じゃん。
うわ、こんな事書いてると、まるで私が旦那をないがしろにしてて、ハンカチも足蹴にするような悪妻みたい(汗)。いやいや、私だって、バカのふりしてちゃーんと旦那を立てていますとも! 育児で忙しいけど夜用のお弁当だって作って持たせてるし!(それは夜ご飯を作りたくないからだけどー)


・・・もしかして脚本家も、そう見られるのを嫌って、自分の描く「良き妻」のハードルを上げてるとか? 男から見た「良い女」のイメージに理解を示す事で、そういう女を評価できる自分も「良い女」であると見せる。・・・ようは、男の価値観や、男に媚びていると。(言いすぎ?)


でも、サトコと岡村さんの関係だって、恋愛関係に関してはサトコの方からのプッシュが強いように見えて、ど〜うも面白くない。まあ相手が藤木直人だから、どこか飄々として高圧的な感じはしないからいいけれども。でも、付き合う事にした時も、「帰らないで」とか言ったのもサトコからだし、結婚したいのもサトコ。・・・って状況見てると、何かにつけ「その歳で、ただで年下男からホイホイされると思うなよ!」と言われてるような気が・・・これも私の被害妄想か? それとも、今や当たり前の事を、私が素直に受け入れられないだけなのか(汗)。


・・・とか、深く考えると色々嫌な気分になってくるわね。いかん、いかん。
こないだも、ミズエと夫の喧嘩の場面で、ミズエが怒りに震えながら叫んだ時、めっちゃ私も感情移入してたら、一緒に観てたウチの旦那が横で「フン」と鼻で笑って、ものすごーーいムカついたんだ。「チョット今、なんで笑ったの?!#」って喧嘩ふっかけようかと思った。面倒だからやめたけど=3。男目線で描く「良い男」が、私からみれば「ケッ」っていうのと同じなんだろうね。